弊社が運営する有馬グランドホテルは明治元年に創業し、今年で創業150周年を迎えました。

これまでのあいだの日本といえば、
大きな戦争を経験し、
そこから戦後復興を果たし、
世界を牽引する経済大国となりました。
幾度の震災を経験しながらも
力強く乗り越えてきました。

インフラが整備されたおかげで
短時間で好きな場所へ移動できるようになり
スマホ一つで気軽に誰とでも連絡を取り合えるようになりました。

ちょっと前まで不可能・非常識に思われていたことが、
いつの間にか、それが当たり前な世の中になる。

実に変化の激しい時代です。

それでも、私たちは明治から続く旅館を営み続けています。
インターネットで部屋を調べたり、予約できたり、
時代の恩恵を受けている部分もたくさんありますが、
私たちがお客様に提供することは本質的に変わっていません。

私たちはそれをいつまでも残したいと思っています。

 

心落ち着かせる場所として

旅館は今も昔も非日常的な場所です。
温泉街で働く私たちからすれば日常ですが、
一般的にはそうではありません。

日々の生活の中で私たちは疲れをためてしまいます。
休んでいるつもりでも、なかなか解消しきれないものです。
疲れを癒し、活力を得るためには
肉体的な休息はもちろんですが、
気分を変えることが非常に大切です。

気分を変えるために効果的な方法が
非日常的な場所に行くことです。
温泉に入り、贅沢な食事をし、
今も昔も変わらない街中を散策する。
普段なかなか体験できないものに触れることで
なぜか人の心は癒され、活力が湧いてくるのです。

だから、私たちは変化の激しい時代の中でも
今も昔もお客様に求められ、
大事にされてきていることを提供しています。

 

思い出の場所として

当旅館には、親子代々でご利用いただいているお客様や
リピートのお客様がたくさんいます。
そのようなお客様と会話をしていると
「おじいちゃんが大好きだったんです」
「新婚旅行で泊まりました」
「孫と一度泊まりたかった」
といった言葉を頂きます。

それらの言葉を聞くたびに、
この旅館は大切な思い出がつまった場所なのだと認識させられます。

きっと誰にでも思い出の場所があるでしょう。
それが当旅館であると知ったときは
とても嬉しい気持ちになります。

 

100年先も愛され続ける旅館でありたい

これからどんな時代を迎えるのかはわかりません。

でも、少なくとも、この旅館は
お客様の心を癒し
大切な思い出の場所である
そのような旅館で在り続けたいと思います。