仕事を選ぶにあたり、重視することは人それぞれです。

給与、勤務形態、勤務地、仕事内容、職場の雰囲気等々。

私の場合、事務系の仕事よりも
接客などの体を動かす仕事の方が向いていると思っていたので、仕事内容で決めました。

とはいえ、興味のある仕事を選んだものの、
最初の頃は慣れないことばかりで苦労しました。
お客様との会話が弾まなかったり、
同僚との連携がうまくとれなかったり。

「そのうち慣れるだろう」と思いましたが、
当初の苦労は減ってきたものの、
ルーティンで仕事をこなしている自分がいて、
どこか物足りなさを感じました。

しかし、ある経験が私の仕事観を変えました。

「この次も平野さんにお願いしたい」

有馬グランドホテルはリピートのお客様の多いホテルです。その素晴らしさに最初は気づきませんでした。

でも、ある日のこと、
リピートのお客様を担当する機会がありました。
そのお客様は息子さんご夫婦にお孫さんと
親子三世代でご予約されていました。
お話をお伺いすると、ずいぶん前から
有馬グランドホテルをご利用されているそうで、
特にお孫さんを連れて一緒に泊まるのを
楽しみにしていたそうです。
温泉に向かうときも、
お夕食のときも本当に楽しそうでした。
私もそんな姿を見て「家族っていいな」と思いました。

そして、お客様が帰り際に、
「この次も平野さんにお願いしたい」と
ありがたいお言葉をいただきました。
入社して以来、お客様から名前を呼ばれたことは初めてのことでした。

私の名前を覚えて頂けていたことはもちろん、
私をただのスタッフとしてではなく一人の人間として見て頂けたことが本当に嬉しかったです。

この出来事は、
今でも私の仕事における原点になっています。
この喜びを後輩たちにも体験してもらいたい。
そしてあのお客様が私を一人の人間として
大切に接してくれたように、
私も他のお客様や同僚に接していきたいと思いました。

人間関係を深めるコツは「名前で呼ぶこと」

自分の名前というのは、
この世の中で最も反応してしまうものの一つだそうです。
名前を呼ばれることで、安心感や好感を得られるそうです。

だから、「ありがとう」と言うよりも、
「ありがとう、平野さん」と言った方が人間関係も深まります。

私は、この習慣を取り入れてから、仕事が楽しくなりました。

お客様の名前を呼んで、
お礼や感謝の気持ちを伝えると、
お客様も自然と笑顔になってくれます。
また、サポートしてくれた同僚にも、
「○○さんのお陰で助かったよ、ありがとう」などと伝えるようにしています。

ちょっとしたことですが、私が見る世界は本当に変わりました。

是非、名前で呼ぶことを習慣にしてみてください。

株式会社中の坊 平野